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2011年11月 1日 (火)

うつの診断、自動思考

心の不調、病気に診断名をつけるのは難しいことです。

現在全世界では、WHOの作成した「ICDー10」が国際的な病気の診断と統計の為に使用されています。

他にも、アメリカ精神医学会の作成した心の病気の診断基準として、DSMーⅣーtrがあります。

この記事は主にDSMに基づいて書いております。

                     気分障害

気分障害とは、躁鬱病、うつ病、気分変調症、非定型うつ病、季節性感情障害です

季節性感情障害は、以前、季節性気分障害としてかきましたので、「うつ」について詳しく書いてみます。

私自身も気分の季節変動があり、「うつ」が多いですから、

その時の気分の悪さや、体のつらさ、やる気のでない事へ困り感、家族の困惑などを体験しています。

音過敏、光過敏、電話にでられない、新聞やテレビをみられない、など普通に「うつ」と言われる状態よりも、もっと複雑で理解しにくい現象が出てくることがありました。

1.大鬱病の診断基準

 この下の項目から5個以上当てはまり、それが2週間以上続いているそして、更に、うつ気分が出てくる、または興味や喜びを感じない、のどちらかがあること。

●ほぼ毎日、1日中続く抑鬱気分。(沈んだ、暗い気持ち)

●ほとんどすべての活動で、興味関心、喜びを感じにくくなる。(何もやりたくない、興味がない、おもしろくない)

●食欲がなくなる。体重低下。

●眠れない、または眠りすぎ。

●感情が簡単に興奮、または制止(感情が平板になる)

●疲れやすい、気力が起きない

●自分は価値がないと思う、または罪悪感を極度に高く持つ

●集中力、決断力が下がる。

●死について考える

これらの症状から5個以上が2週間以上続き、欝気分か、やる気がでない、のどちらかがあると「大うつ病」と言われます。

うつ病では、他にも、幻覚幻聴がある、自分の意識が抜ける気がする、音に過敏・人の視線が怖いなどの「視線恐怖」や「感覚過敏」が起きる人もいます。

統合失調症でも同じような症状がありますが、違うのは「自分は病気である」という意識「病識」が、あるかどうかで、鬱病の人には「病識」があることです。

治療は、基本的に薬を飲み、体と心を休めます。

うつ病の原因はまだはっきりとしませんが、脳が何らかの原因で「オーバーヒート」したために脳の働きがうまくいかなくなってしまうのだろう、ということは言われています。

だから、薬で脳の働きを調整する物質をコントロールし、脳が落ち着いて体を上手にコントロールできるようになるまで、休養をとるのです。

うつ病の特徴として再発のしやすさ、があります。

なおった、と思って無理をすれば、また同じ事が繰り返されます。

それは、その人の「心の癖」「考え方のパターン」が決まっていて、その、病気になりやすい、ストレスのたまりやすい「心の癖」を残したまま職場生活に戻るためです。

たとえば、いつも「被害的に考える人」は、何か出来事がある度に「大変な被害を受けた。」「悪いことばかりが続く」というように、他の人から見たら、それほどではないことでも(お昼の注文をそばとうどんを間違えて頼んだ、駅で人にぶつかられた、等)、

「自分は被害者だ」と思ってしまう、いわゆる「被害妄想」のような「心の癖」があるために、

自分の気持ちや行動を変えられず、ストレスがたまってしまいやすいのです。

この心の癖、は多かれ少なかれ誰でももっているものですが、その癖が強すぎたり、固すぎたり、他の人と大きくかけ離れたものの理解の仕方、といった癖は自分では気がつきにくく、何度でも同じような失敗を繰り返していきます。

そのうちに、だんだんと自分に自信がなくなったり、逆に社会を恨んだり、という「健康ではない心」が芽生えてきます。

そのような場合におこなうのが「認知行動療法」と呼ばれる、精神治療・心理治療です。

心の癖を「自動思考」と呼びます。その自動思考の悪循環を発見し、別の健康的な循環に変えていく、いいかたを変えると、物の見方や考え方の幅を広げる、と言ってもいいかもしれません。

例)駅で人がぶつかってきた場合、あなたはどう考えますか。  

 1.わざとやってきたな、くそ

 2.わざとではないが、失礼なやつだ

 3.ああ、あの人は急ぎの用事があったんだ。

いつも、駅で人がぶつかったら、1のように考える人は、いらいらして自分も人にぶつかったりします。

それを、3の考え方にすると、なんだか許せてしまい、気にならなくなります。

このような心の癖の発見と、その手直し・拡充は自分一人では困難です。

そこで、カウンセラーや心理士、と言われる人と一緒に、その心の癖を話し合いながら発見して一緒に変えていくようにするのが、カウンエラーの役目であり、認知行動療法です。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

はー。なーるほど。勉強になります。

「大うつ病」という言葉ははじめて聞きました。

「対処法」という言葉をよく耳にしますが、否定的でない、中立的な思考回路がある程度確立されれば、この種のやまいは日常生活を送る上でさしたる障害ではなくなるように思われます!

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